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ドローン外壁点検に必要な能力とは?赤外線知識から現場実務までプロが徹底解説

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ドローンを活用した外壁点検は、足場設置のコスト削減作業時間の短縮など多くのメリットがあり、急速に普及が進んでいます。

しかし、単に「ドローンを飛ばして撮影する」だけでは、プロとしての正確な診断はできません。

今回は、外壁点検の現場で100件以上の実績を持つ堀氏と、4,000件以上の工事・調査実績を持つ川東氏の対談をもとに、ドローン外壁点検に必要な「真の能力」について詳しく解説します。

本記事は、Drone Channel / 藤本ひろきの動画を元に作成しています👇

ドローン外壁点検には「機体操作」以外の能力が不可欠

ドローン外壁点検において、操縦技術はあくまで入り口に過ぎません。現場で求められるのは、得られたデータをどう解釈し、次の補修工事にどう繋げるかという複合的な視点です。

赤外線カメラの原理と解析知識

最新の産業用ドローンには赤外線カメラが搭載されていますが、機能として備わっていることと、それを使いこなすことは別問題です。

赤外線の特性(原理)を理解し、どのような天候条件であれば正確なデータが取れるのかを判断する知識が必要です。

専門の資格を取得し、理論に基づいた調査を行うことが信頼性に繋がります。

建物の構造と劣化症状の理解

「どこに浮きが発生しやすいか」を予測するためには、建物の材質や構造の知識が欠かせません。

  • 材質による違い 材質ごとに劣化の現れ方は異なります。
  • 劣化の種類 ひび割れ、浮き、爆裂、損耗など、症状を正しく判別できなければなりません。 単なる「汚れ」を「浮き」と見間違えないためにも、図面を読み解き、建物の成り立ちを理解する力が重要です。

現場で必須となる「打診調査」の技術

ドローンがどれだけ進化しても、現時点では「打診(だしん)」の能力はマストと言えます。

ドローンと打診のハイブリッド調査

赤外線調査で「浮きの疑い」がある箇所を見つけた際、手の届く範囲であれば実際に打診棒で叩いて音を確認することが、最も確実な診断方法です。

ドローンは広範囲を効率的に調査するのに適していますが、最終的な判断には打診技術が不可欠です。

音の違いを聴き分ける経験

打診は書籍だけでは学べません。

正常な音と、異常がある音(浮いている音)の違いを現場で実際に聴き、体得する必要があります。

この「音の診断」ができるようになって初めて、精度の高い報告書が作成可能になります。

実務で差がつく周辺スキルとPC環境

調査が終わった後の「解析」と「報告」こそが、クライアントが対価を支払う価値となります。

データ解析と報告書作成能力

ただ撮影するのではなく、「解析しやすいデータ」をどう取得するかを逆算して飛ばすスキルが求められます。

  • Excelスキルの習得 報告書作成にはExcelが必須です。
  • 解析ソフトの活用 点検データを整理し、次の補修工事に見積もりを繋げられる形式にまとめる能力が必要です。

Windows PCの準備

クリエイティブな空撮ではMacが好まれますが、産業分野(点検・測量)ではWindowsが推奨されます。

  • 理由: 測量解析ソフト(MetashapeやPix4Dなど)や建築系ソフトの多くがWindowsベースで設計されているためです。業務を円滑に進めるなら、まずはWindows機を1台用意しましょう。

「わかる」から「できる」へ。実践的な講習の重要性

外壁点検の知識を学んでも、実際の現場で応用できなければ意味がありません。

現場に基づいた実務講習のメリット

今回ご紹介した「ドローン塾 大分校」の講習では、ドローンの操作だけでなく、以下の実務に特化した内容を学べます。

  • 事前調査の手順
  • 近隣住民への声かけ(リスク管理)
  • 見積書の作り方
  • 工事に繋がる報告書の作成

実践形式のステップアップ

知識としての「わかる」フェーズから、現場で「できる」フェーズへ移行するためには、一連の流れを自分一人で実践し、プロのチェックを受けるプロセスが重要です。

対象物が変わっても対応できる「応用力」を身につけることが、プロの調査員への近道です。

まとめ

ドローン外壁点検は、ドローンの知識・赤外線の知識・建物の知識・PCスキル・打診技術が組み合わさった総合芸術のような仕事です。

これから参入を考えている方は、機体を買うだけでなく、これらの周辺知識を網羅的に学習することをおすすめします。