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深刻化する熊被害とドローンポートでの熊対策について解説!

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2025年を象徴する漢字一文字として「熊(クマ)」が選ばれたほど、近年、全国的に熊の出没や被害が大きな社会問題となっています。

これまでは猟友会や行政による目視のパトロールが主でしたが、二次被害のリスクも高く、効率的な対策が求められてきました。

そこで今、大きな期待を集めているのがドローンの活用です。

特に、人を介さずに運用できる最新システムが、熊の調査・監視の現場を大きく変えようとしています。

本記事で紹介している内容は、
YouTubeにてドローン業界の動向や制度、現場の実情について発信している谷さんのドローンチャンネルによる動画をもとに解説しています。

詳しい内容はこちらの動画をご覧ください👇

ドローンポートとは?「ドローン版ルンバ」が実現する完全無人化

「ドローンポート」という馴染みのない言葉を、馴染みのあるものに例えて解説します。

遠隔・自動で飛び立つドローンの基地

ドローンポートを一言で表現すると、「ドローン版のルンバ」です。

ルンバが勝手に掃除をして充電台に戻るように、ドローンポートも設定された時間になると自動でハッチが開き、ドローンが飛び立ちます。

  • 完全無人運用 遠隔地(極端な例では海外からでも)からの操作や、プログラムによる定期飛行が可能。
  • 自動充電・データ転送 飛行が終われば自力でポートに戻り、充電を開始。撮影したデータも自動で送信されます。

これまでのようにパイロットが現地へ行き、プロポ(送信機)を持って操縦する必要がないため、監視コストの削減と安全性の確保を同時に実現できます。

秩父市で導入された最新ドローン「Skydio X10」

熊対策の核心となる「機体性能」「赤外線技術」に焦点を当てて解説します。

赤外線(サーマル)カメラで森の中の熊を特定

埼玉県秩父市では、KDDIスマートドローンが提供するアメリカ・スカイディオ社の最新機種「Skydio X10」を搭載したドローンポートが設置されました。

この機種の最大の特徴は、高性能な赤外線(サーマル)カメラを搭載している点です。

サーマルカメラは、物体が発する熱を色で見える化します。

  • 周囲の環境 木々や葉っぱは体温がないため、青や緑などの低い温度で表示される。
  • 熊などの生物 体温を持つ生き物は赤や白で浮き上がる。

これにより、目視では見落としがちな深い森の中に潜む熊を、上空から安全に見つけ出すことが可能になります。

AIと経験による個体識別の進化

「赤外線で熱源が見えても、それが熊なのか他の動物(シカやイノシシ)なのか判別できるのか?」という疑問もありますが、運用のノウハウが蓄積されることで精度は向上しています。

熱源の大きさだけでなく、歩き方の特徴や動きのパターンを分析することで、「これは熊だ」と特定できるようになります。

将来的にはAIによる自動検知機能との組み合わせで、より迅速な避難誘導や対策が可能になるでしょう。

熊対策だけじゃない!ドローンポートの幅広い活用事例

熊対策以外の「ビジネス・防犯」への転用可能性をご紹介します。

建設現場の進捗管理と3次元データの活用

ドローンポートは熊対策以外にも、建設現場(ICT施工)で大きな成果を上げています。

  • 定点観測 全く同じ飛行ルートを毎月自動で飛ばすことで、工事の進捗状況を正確に比較。
  • キャッシュフローの改善 進捗をデータで施主に示すことで、段階的な支払いの根拠として活用。
  • 3次元データ作成 測量データを自動取得し、現場の管理を効率化します。

通学路の見守りや災害対策としての可能性

千葉県などでは、学校の屋上にドローンを設置し、児童の登下校を見守る実証実験も検討されています。

GPS発信機と連動させ、緊急時にボタンを押すとドローンがその座標まで自動で駆けつけ、上空から現場を撮影。

誘拐防止や災害時の状況把握など、ドローンは「空のセキュリティ」としての役割も期待されています。

ドローンポートの導入コストと運用のポイント

導入を検討する企業や自治体が最も気になる「お金」と「運用」について解説します。

導入費用とメーカー選び

ドローンポートの導入には、期待される効果に見合ったコスト検討が必要です。

  • 価格相場 概ね200万円〜400万円程度から導入を検討できるケースが多いです(※システムや保守内容による)。
  • 主要メーカー 世界シェアの高いDJIや、セキュリティ面で注目されるアメリカのSkydioなどが主流です。

特に公共案件や機密性の高い現場では、国産や米国産の機体が選ばれる傾向にあります。

まとめ

熊の被害から住民を守るために、ドローンの活用はもはや欠かせないものとなりつつあります。

赤外線カメラとドローンポートによる無人監視システムは、人間が危険な場所に足を踏み入れることなく、24時間体制での「空のパトロール」を可能にします。

最新のドローン技術を導入することで、熊対策だけでなく、業務効率化やコスト削減も期待できるでしょう。

監修者紹介

谷 勝彦

・ドローン塾 埼玉校代表
・一等無人航空機操縦士
・国家資格修了審査員
・Youtubeチャンネル登録者数
     (登録者数1.14万人)

ドローン塾 埼玉校

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